バラエティー番組だけでなく映画やドラマで俳優としても活躍しているお笑い芸人のカンニング竹山さん。ギャンブルが大好きで、特に競馬の大ファンであると言う事は多くの人が知っている程に有名です。
この記事ではカンニング竹山さんと競馬との関係やこれまでの競馬人生について紹介していきたいと思います。大のグラスワンダー好きという事で知られていますが実は命の恩人なんだそうです。
カンニング竹山さんはブラックスピネルの一口馬主
一人で馬主になるのは非常にハードル高いので大変です。しかしそれでも自分の馬を持ってみたい…そんな人にオススメなのが一口馬主です。一口馬主とは皆でお金を出し合って皆で1頭の競走馬を所有するというもので、皆でお金を出してあって育てていきますので当然賞金も山分けするという事になります。
実はカンニング竹山さんは、ブラックスピネルという重賞勝利馬の一口馬主として有名です。
父馬:タニノギムレット
母馬:モルガナイト
母父:アグネスデジタル
所属:音無秀孝厩舎(栗東)
生産:ノーザンファーム(安平町)
馬主:サンデーレーシング通算成績:28戦5勝
主な戦績:2017年東京新聞杯など
獲得賞金:約2億1,116万円
ブラックスピネルは総額2800万円で一口馬主の募集にかけられていて、一口70万円×40口になっています。東京新聞杯で重賞初制覇した時の賞金は3900万円ですが、クラブ手数料や消費税などを引かれてカンニング竹山さんの手元には約60万円が入る計算になります。
一口70万円と比較的大きな一口馬主ですが、既にブラックスピネルは2億円以上の賞金を稼いでいますので、競走馬としては十分に活躍していますし多額の賞金配当を得ていると考えられています。
ちなみにブラックスピネルが初めて重賞を制した東京新聞杯の時は「みんなの競馬」に出演中でした。番組出演中に自身が一口馬主の競走馬が1着になるなんてさすが芸人さんです。持っていますよね。
出演者「いつもと違う感じですけど、どうしたんですか?」
カンニング竹山「一口出資している愛馬ブラックスピネルが出走しますからね。もう、気分は(競走馬を所有している)北島三郎先生や、大魔神の佐々木さんみたいな感じですよ」
このような会話があり、そこで初めて一口馬主である事が判明したそうです。ちなみにレースが終了し、見事勝利でスタジオにカメラが戻ってくると…
カンニング竹山「ただドキドキしちゃった…。デムーロ騎手はやっぱ上手いねー!ありがとうございます!でも何回も言ってますけど、自分だけが馬主じゃないですからね!権利を一口持ってるだけなんで!」
とは言え、一口馬主になってから競走馬としてデビューするのも大変で、更にその中から重賞を勝利する馬を見事に引き当てることが出来るのは至難の業です。ちなみにカンニング竹山さんは今までも何頭も一口馬主になっているのかと思いきや、ブラックスピネルへの投資が初めてなんだそうです。
ツイッターでも度々応援するツイートをしています。
ブラックスピネル勝った!よっしゃ!
— カンニング竹山 (@takeyama0330) October 31, 2015
頼むぞルメール!頑張れブラックスピネル! pic.twitter.com/9DFOfinMoI
— カンニング竹山 (@takeyama0330) May 7, 2016
やった〜!ブラックスピネル!
— カンニング竹山 (@takeyama0330) January 26, 2019
ダービーには残念ながらでれなかったがその無念は今日の京都10Rにてはらしてくれる予定。頑張れブラックスピネル! pic.twitter.com/7PX3sZYliC
— カンニング竹山 (@takeyama0330) May 28, 2016
6歳と競走馬の中では高齢になっていますが現在も現役で活躍中。G3に出走する事が多く2019年は1着が1回とG3で2着が1回あります。まだまだ良い走りをする事が多いですから、これからも楽しみな競争馬ですね。
カンニング竹山はグラスワンダーに命を救われた!?
カンニング竹山と言えばグラスワンダーと言われている位、グラスワンダーの大ファンである事は競馬ファンの間では有名です。ちなみにグラスワンダーと言えば幾度も怪我に見舞われながら史上2頭目のグランプリ三連覇を達成した名馬中の名馬ですが、そのグラスワンダーがカンニング竹山の命の恩人だというのです。
テレビ番組やツイッターなどでもグラスワンダーの大ファンである事は常々公言しているカンニング竹山さん。
ナイツの土屋氏に教えてもらったグラスワンダーの甥っ子レッドレイヴン、百日草特別を難なくクリア。
やはり強いな。— カンニング竹山 (@takeyama0330) November 4, 2012
ゴールドアクター3着、ヤマカツエース4着、やはり母父グラスワンダーは有馬記念に強い!と負け惜しみを言って今年を終わる。。。
— カンニング竹山 (@takeyama0330) December 25, 2016
只今俺、グリーンチャンネルでグラスワンダーを語る。
— カンニング竹山 (@takeyama0330) December 30, 2015
グラスワンダー産駒の競走馬に注目したり、種牡馬になったグラスワンダーに実際に会いにいったりもしている程の大ファンです。
グラスワンダーとカンニング竹山さんのエピソードはインタビューで語られていますので一部抜粋して紹介していきます。
27、28歳くらいのときだね。私生活はボロボロだった。コンビ組んで芸人の仕事をしていたけど、ネタ作りもサボって適当に済ませてたし。ひらすら遊んで借金も増えていくばかりだったし。バイトして競馬している毎日で。バイトしたところでさ、お金は借金の利息で持っていかれてたから。利息だけで15万円くらい毎月払わないといけなかった。
そろそろ30歳が見えてきたし、芸人やめようかな、やめるしかないな、どうしようかなと思ってたときに、迎えた9月13日の中山競馬場だよね。そのときに新馬戦で出てきたのがグラスワンダーだった。
出典元:中山馬主協会
芸人人生ドン底時代に出会ったのがグラスワンダーだったそうです。初戦で見たグラスワンダーの走りにほれ込み「この馬は強い。スターになるはずだ。オレはこの馬にすべてを賭けてみようって。」と決心したそうです。
G1も獲れるだろう。大出世するだろう。ならばオレもこの馬と一緒に駆け上がりたい。この馬がダメだったら芸人を辞めよう。9月13日の夜にそう決めて誓ったわけ。そこから始まったのよ、グラスワンダーとの関係が。尋常じゃないくらいグラスワンダーを追いかけたし、グラスワンダーの好き度は馬を好きになるというよりも人間の女性を好きと同じ恋に変わっていたわけ。
出典元:中山馬主協会
そこから壮絶な追っかけ人生が始まります。そして竹山さんは1998年の有馬記念を見に行きます。芸能生活もうまくいかず、グラスワンダーも怪我明けで前走、前々走と思うようなレースが出来なくて落ち目でした。
年の瀬でね。おそらくグラスワンダーは負けるだろう。もうへたしたら競馬を見ることもないだろう。年明けに相方とこれまで避けてきた真面目な話し合いをして、芸人を辞めると言おう。これで最後だ。そう追い詰められた気持ちで、有馬記念を見に中山競馬場に行ったわけ。そしたら直線でグラスワンダーが出てくるわけよ。そして1着になった。あれだけダメな状態だったのにG1の有馬記念で復活した。もしかしたらオレだって人生で大逆転のチャンスがあるかもしれない、いやグラスワンダーがやり遂げたようにオレにもチャンスが必ずあるはずだ、この馬がここで1着とったのだからオレも絶対に売れる、だからオレは芸人を辞めない、来年もやる。レースが終わったあと、そう決めたの。
出典元:中山馬主協会
グラスワンダーの奇跡の復活を見てもう一度頑張ろうと決意します。
東京に出て来るときに、30歳まで売れるか、売れなかったら福岡に帰って自殺するか、そのどちらかだと自分を賭けてたから。30歳までに売れないんだったら死ぬ、その意思だけはあった。有馬記念を見たあと、中途採用で入ってきたマネージャーの印牧と相方と3人で話をして、1年後にいまと同じ状態でまったく変わらなかったら3人とも辞めよう、その覚悟で今日からやろう、そう3人で決めた。そうしたら翌年、その次の年とちょっとずつ変わりだして。もうひとつ先に進んで、いまと変わるなら辞めなくてもいいんじゃない、となり始めた。
グラスワンダーはオレの恩人だし、いまでも感謝してます。もしあのときグラスワンダーが馬群に沈んでいたら、カンニングという芸人のいまはなかったし、カンニング竹山も存在しなかったですね。
出典元:中山馬主協会
グラスワンダーは命の恩人で、今の自分があるのはグラスワンダーのお陰だと語っています。凄い話ですね…!
まとめ
競馬にのめりこむキッカケになったグラスワンダーとのエピソードや一口馬主として活躍しているカンニング竹山さんの競馬人生を紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。確かに競馬を見ていると自然と涙が溢れるような…感動的なシーンで幾つもありますよね。
オグリやトウカイテイオーの復活などもそうですが、後世に語り継がれるであろう伝説的なレースは数多くあり、1998年のグラスワンダーの有馬記念も間違いなく伝説的なレースであり、カンニング竹山さんのエピソードも非常に感動的で素晴らしいです。
ちなみに競馬予想の買い方は「競馬は1着を当てるゲーム」という観点から、1着固定の3連単フォーメーションで購入する事が多いんだそうです。1頭⇒7頭⇒7頭の42点で購入する事が多いんだそうです。
2019年3月に放送されたAbemaの番組内でも『中京、京都、東京、正直言うと36レース(全部の予想を)やったわけですよね。1個も当たんなかったですよ』と語るなど、今でも冷めない競馬熱を語っています。これからも競馬界を盛り上げてくれる存在になってくれる事を期待しましょう!