競馬予想にはファクターと呼ばれるものがあります。簡単に言えば予想の根拠や参考にするべき情報のことを指します。
例えば出走する競走馬の過去の成績や年齢、性別、騎手や斤量など予想する上で知っておくべき情報です。何も知らない状態では予想をすることは難しく、まずはその競走馬のことを知ろうとしますよね?
実は競馬には20種類以上のファクターがあり、予想する人によってどのファクターを参考にするのか、どのファクターを重要視するのかが変わってきます。
しかし、出走する競走馬のファクターを全て把握しようとすると膨大な時間と情報が必要になります。どうしても当てたいレースがあったり、時間に余裕がある時は良いですが、全てを参考にはできませんよね?
そこでこの記事では参考するべきおすすめのファクターを3つ紹介したいと思います。もちろん紹介する以外の情報を参考にするのも良いですが、優先度が高いと思う項目を絞って解説していきたいと思います。
競馬予想ファクターって何?
競馬を長い期間やっている人でも意外とこのファクターと言う言葉は知らない人も多いかもしれません。冒頭でも言いましたがファクターとは競馬を予想する上で必要な情報のことを指します。その数は大きく分けて20種類と言われていますが、細かく分ければ無限にあるようにも思います。
競馬の予想をしている時は必ずこのファクターを頼りに予想をしていると思います。多くの情報を知りたいと感じる人も多いと思いますが、全てのファクターを参考にすることは推奨されていません。その理由は複雑になりすぎるので、真意を見失いやすいことと時間がかかりすぎることです。
馬券を上手に予想する人はこのファクターの選定が上手な人と言っても過言ではないかもしれません。どの要素を参考にするべきなのかは人それぞれなので正解はないですが、自分なりのスタイルを作りだすことはとても重要です。
大体スランプになっている時や、いつも通りの的中が出来ていない時はこのファクターがハマっていないか、今までとは違うファクターを参考にしている時です。自分が信じるファクターを貫くことが時には必要になるのです。
ファクターの種類
競馬におけるファクターの種類を紹介したいと思います。20種類あると言われていますが、さらに大きく分けると3つの項目に属するのでそれぞれ別にして紹介していきます。
▶︎馬柱から入手できるファクター
- 過去のレース成績
- レースタイム
- 過去レースの位置取り
- 脚質
- 血統(父母)
- 斤量
- 性別
- 騎手
- 年齢
- 過去走の馬場
▶︎当日にリアルタイムで発覚するファクター
- 馬体重
- パドック
- 天気・天候
- 会場の馬場状態
- 馬券のオッズ
▶︎事前にすることが出来る馬柱以外のファクター
- 調教
- 各種指数
- 騎手のコメント
- 厩舎のコメント
- 過去のレース映像
以上の20種類になります。馬柱で知ることが出来るファクターは競馬新聞やネット競馬などでも無料で知ることが出来る情報になり、基本的知らないうちに参考にしているものだと思います。
それ以外にも当日にならないと分からないものや、さらに詳しい過去の情報などもファクターとして参考にされています。どのファクターを重視するのかは人それぞれですが、できれば馬柱以外のファクターも考慮した馬券予想をした方が的中率はアップすると思います。
誰でも知れる情報では予想の幅に限界があります。このファクター以外にもレースや会場の特徴もあり、参考するべき情報だと思います。例えばこのレース会場では内枠が有利とか、関西馬が多く勝っているとか挙げだしたらキリがないですね。
競馬予想で参考にするべきおすすめの3つのファクター
馬柱で知ることが出来るファクターは基本中の基本なので参考にすることを前提にして、それ以外でのファクターで参考にするべきものを紹介していきたいと思います。自分にはどのファクターを参考にするのが良いのか?まずは予想してみないと分からないと思うので、今回紹介するファクターを優先的に参考にして色々試してみはいかがでしょうか?
おすすめのファクターその1:パドック
一番におすすめするファクターはパドックです。パドックを確認することはとても重要で、どれだけ人気があってもその実力を発揮できなくてはレースに勝つことはできません。逆に前走の成績が良くなくても良い仕上がりになっている馬は軽視することはできません。
とにかくその日の馬の状態を知ることは競馬においてかなり大切なのです。前日やパドック前までにある程度の目星をつけておくことは必要ですが、最終的な決定はこのパドックを見た後にすることをおすすめします。
できればレース会場に行って生で見ることが好ましいですが、毎レース見ることは難しいと思います。中央競馬では15時から16時までテレビでも放送されてるため、数レース分のパドックは確認することができますが、その他のレースは通常のテレビでは放送されません。もしちゃんと予想をしたいのならグリーンチャンネルなどに登録をして全てのレースをパドックを見れる状態にすると良いと思います。
最初は見ても分からないかもしれませんが、落ち着きがなく少し暴れている馬や、必要以上に汗をかいている馬、ずっと下を向いてやる気がなさそうな馬などはある程度見ることが出来ます。もし自分で分からない時はチャンネルでパドックを見ている人達の意見を参考にするのも良いかもしれませんね。
人気馬を切ることができればそれだけで予想が一気に展開することが出来ますし、調子が良さそうな穴馬を見つけることができれば、高額な配当を狙うこともできます。
中にはパドックの馬の様子だけで馬券を当ててしまう人もいます。今まで参考にしていなかった人は是非参考にしてみてください。
おすすめのファクターその2:調教
次におすすめなのが調教です。パドックと同じような理論ですが、調教でもその馬の調子を測ることは可能です。若い馬ならどれだけ成長しているのか、年齢を重ねた馬ならまだまだ実力はあるのかを調教から判断することはできます。
これも素人目には分からない場合がありますが、新聞やネット上でも情報は多く掲載されています。真実を見極める必要はありますが、参考にするべきファクターだと言えます。
また調教で今注目を集めているのが外厩です。外厩とはトレセンと牧場の間くらいの環境にあり、競走馬のストレスを軽減しながらレースに向けて調整を行うことが出来る場所です。有名な外厩では「ノーザンF天栄」「ノーザンFしがらき」などがあります。
関係者も驚くほどの仕上がりになり「魔法がかかったように走る」と言われることもあります。
実はトレセンには厩舎事に預けられる馬の数が決まっているため、昔は溢れた馬は放牧のために北海道などの牧場に送っていました。しかし輸送でストレスがかかったり、レースの感覚を取り戻すのに時間が必要でした。
しかし外厩ならトレセンよりも敷地内にいる馬の数も少なく、のびのびと調教を行えるだけではなく、レース会場に近い場所にあるため輸送のストレスもほとんどなくレース当日を迎えることが出来ます。調べれば分かりますが外厩に行っていた馬3頭で決着するレースも珍しくありません。行っていればそれだけで良いとは断言できませんが、参考にするべきファクターであることは間違いないでしょう。
おすすめのファクターその3:オッズ
最後に参考にするべきファクターはオッズです。当たり前のようにオッズを参考に馬券を購入しているかもしれませんが、かなり重要なファクターです。
オッズは1分1秒ごとに変動していくためギリギリまで参考にする必要があるため、リアルタイムで競馬を見ることが出来る人の方が有利かもしれませんね。
どれだけ自分が信じている競走馬でも単勝で1.1倍では妙味がありません。1万円賭けても1000円しかプラスにならないので、リスクとリターンが噛み合っていないと思います、ディープインパクトのような馬の場合が1000万円とか賭ける方もいましたが、やはり低すぎるオッズの場合は購入を見送るという決断も必要になります。
同じく1000円をプラスにするならば、全然勝つ確率が高そうなのに単勝で10倍の馬に100円賭ける方がよっぽど美味いと思います。
その美味い競走馬を見つけるためにもオッズの確認は怠ってはいけないのです。5分前に急に倍率が下がったり、逆に上がったりもするのでギリギリまで考慮するようにしましょう。実力以上にオッズが高くなっているような馬を見つけることは競馬で勝つためには必要になります。
ファクターを選ぶ時の注意点
おすすめのファクターを3つ紹介しましたが、選ぶ時の注意点もあるので合わせて紹介していきたいと思います。
- ファクターを選び過ぎない
- 自分の中で毎レース同じくファクターで予想する
- 情報を集めるためのサイトを見つける
以上の3つが注意点となります。競馬では多くの情報を集めることは重要になりますが、参考にするファクターの種類を増やし過ぎると逆に当たらなくなる時もあります。もし情報を多く集めるならば、外厩の情報絞って集めるとか、前走のレース映像をたくさん見るとか深みを出すような情報の集め方が良いと思います。
また自分の中でスタイルを確立させることは重要です。確立するまでに色々なファクターを参考にすることは良いですが、自分にあったものが見つかった時はそれだけに絞ると予想もしやすくなると思います。オッズの変動だけを参考にしてオッズの見るプロになった方が的中は増えると思います。
まとめ
今回は競馬予想のファクターについて記事で紹介しました。3つの項目をおすすめしましたが、それ以外のファクターを参考にするのも良いと思います。また基本的なファクターは当たり前のように参考にしていることも前提としているため、前走の成績や騎手、馬体重の増減などもちゃんと把握するようにしましょう。
競馬は面白いもので前日から何時間も新聞とにらめっこして決めた馬券よりも、パドックを見て直感で購入した馬券の方が的中する時もあります。もちろんあらかじめ競走馬の目星を付けることは必須ですが、リアルタイムで判明する情報も大切なので忘れずにチェックするようにしてください。