競馬で稼ぎたい!そう思っても、ただ馬券を買うだけでは競馬で稼ぐことは出来ません。予想の精度の高めないことには的中率を高めることは出来ないからです。競馬予想を行うためには様々な予想が必要です。競走馬の能力だけでなく、血統や騎手、厩舎、枠順、距離適性、天候、馬場状態、調教タイムことはなど集めなければいけないデータは数多くあります。1つのレースを予想するのに必要なデータだけでも非常に数多くのデータが必要となるため、沢山のレースの馬券を購入しようとすればその分必要なデータは多くなり、予想のために大変な時間を割かなければいけなくなってしまいます。
時間をかけてコツコツ競馬予想のためのデータを集めるのが好きな人や競馬のためにかける時間が沢山ある人なら何の問題もないかもしれませんが、忙しい人の場合このようにしっかり予想するためのデータを集める時間もないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。それでも競馬新聞の印を参考にしたり、誰かが予想しているのと同じように買うのでは物足りないという人や、とにかく回収率をアップさせたいという人にオススメしたいのがオッズ理論です。
オッズ理論は、実は以前から行われている予想方法で、オッズ理論についてしっかりと学んで活用すれば回収率を大きくアップさせることも可能です。「理論」と言われると難しく感じてしまうかもしれませんが、オッズ理論というものは非常にシンプルなものです。この記事ではオッズ理論について、そしてオッズ理論によって回収率を大きくアップさせるための方法についてご紹介させていただきたいと思いますので、気になる方は是非参考にしてみてください。それでは早速ご紹介させていただきたいと思います。
オッズ理論とは
オッズとは払い戻しされるお金の倍率のことで、オッズ計算式によってオッズが導き出されます。競馬だけでなくギャンブル全般で使われることもあるこのオッズという言葉は、競馬初心者でも馬券を購入している人ならよく知っている言葉ではないでしょうか。
- 総払戻金額 ÷ 馬券の販売金額=オッズ
- 払戻率(1-控除率) ÷ 支持率=オッズ
オッズの計算式には上のようなものがあります。この式の「払戻率」とはJRAの馬券売上の中で、馬券を購入した人に戻ってくる金額の割合のことを指しています。ちなみに、競馬の払戻率は75%ほどなのに対し、宝くじの場合は45%ほどとなっています。競馬の方が宝くじよりもよっぽど稼げる確率は高いのです。
そして控除率というのは、売り上げた馬券のJRAの取り分の割合のことです。馬券を購入する時にこのような払戻率や控除率を気にする人は少ないと思いますが実は、馬券の種類によって払戻率は異なっています。
- 単勝…80.00%
- 複勝…80.00%
- 枠連…77.50%
- 馬連…77.50%
- ワイド…77.50%
- 馬単…75.00%
- 3連複…75.00%
- 3連単…72.50%
- WIN5…70.00%
以上のように、実は当たりにくい、難しい馬券の方が払戻率が低くなっています。支持率というのは購入された全ての馬券のうち、ある馬券が購入された割合のことです。この支持率があるからこそ、オッズは高くなったり低くなったりしています。支持率が上がるほどオッズは低くなるのです。海外の場合、オッズを決めているのがブックメーカーと呼ばれる会社です。会社の主観もオッズに影響することになるため、時にはお得なオッズが生まれることもあります。
しかしながら日本の場合、オッズを決めるのは馬券購入者です。そのため、馬の強さや条件を反映したオッズになりやすく、予想に役立てる事もできるのです。
このようなオッズのみを利用して馬券予想を行うというのが「オッズ理論」です。沢山の人が馬券を購入した馬はオッズが低くなります。それに対して、あまり馬券を購入されていない馬の場合オッズは高くなるのです。沢山の人が購入している一番人気の馬というのはやはり、強い馬や評判になっている馬ですから、レースで勝利する確率も高くなります。
つまり、馬券を的中させることだけを考えるなら一番人気を購入すればいいのです。事実、一番人気の競走馬は平均的に高い確率で勝利しているとうデータもあります。しかし、ただ一番人気を買い続けるだけでは、的中させることは出来ても回収することが出来るとは限りません。一番人気の馬に限らず、ただ人気の馬だけを買い続けても収支をプラスにすることは出来ません。
オッズ理論は、オッズの表面的な部分だけでなく、オッズの変動や断層を見ながら馬券を購入し、回収率100%以上にするための予想方法のことです。
オッズ理論で回収率をアップさせる方法
オッズについて、そしてオッズ理論がどういうものなのかについて理解出来たところで、ここからはオッズ理論で回収率をアップさせるための方法をご紹介していきたいと思います。オッズの断層や変動とは一体どのようなものなのか、詳しく解説していきいますのでそれを参考にしつつ予想に活かしてみてください。
オッズ理論にも様々な方法があり、難しい計算式や複雑なシステムを使ったオッズ理論も存在していますが、それではそもそもオッズ理論を取り入れるのが面倒になってしまいますよね。そこで、今回ご紹介するのは競馬を始めたばかりの競馬初心者でもすぐに、簡単に実践することが出来る方法です。今まで多くの競馬ファンが何度も実践してきた方法ですので、是非試してみてください。
オッズ理論で回収率をアップさせる方法その1「断層」
まず覚えておきたいのが、オッズの断層を参考にするという方法です。例えば、1つのレースに出走出来る競走馬の数は最大で18頭になっていますが、フルゲートになった場合1~18番人気までの馬が存在することになります。
断層とは、人気順(オッズの数字が低い順)に並べた時に、数字に不自然にも見える大きな開きが出る部分のことを指しています。断層は基本的に単勝オッズで確認します。そして、この断層近くの馬は馬券に絡む確率が高いと言われているのです。オッズの断層はレースによって2つ以上の層で分けられます。以下で例を見てみましょう。
- 1番人気サイレンススズカ…1.8
- 2番人気メジロマックイーン…2.0
- 3番人気ウオッカ…3.1
- 4番人気トウカイテイオー…4.1
- 5番人気スペシャルウィーク…19.3★
- 6番人気テイエムオペラオー…23.5
- 7番人気アグネスタキオン…28.2
- 8番人気オグリキャップ…31.5
- 9番人気エルコンドルパサー…55.6★
- 10番人気シンボリルドルフ…57.8
- 11番人気ナリタブライアン…59.0
上の例では★のついている部分が断層です。1番人気から4番人気まではそこまでオッズに差はありませんが、5番人気では一気にオッズが跳ね上がっています。そして同じ様に9番人気でもオッズが急上昇しているのがわかります。以上のように、他と比べてオッズが急激に変化している場所のことを断層といいます。
オッズがどのくらい開いていれば断層と呼ぶのかなど、明確な気分はないためはっきりしない断層の場合は見る人によってもどこが断層なのかということは異なります。
一体断層をどのように活かすのかについてもやり方はいくつかありますが、ここでは簡単で競馬初心者でも出来るやり方についてご紹介させていただきたいと思います。断層を参考にして馬券購入する方法とは、オッズの最初の断層の手前付近の馬を軸馬にして馬券を買うという方法です。上記でご紹介した例で言うならば、トウカイテイオーやスペシャルウィークを軸馬として馬券を購入するということです。
となると気になるのが、一体どうして断層付近の馬が馬券に絡むのかということですよね。これはしっかり根拠があり、過去のデータからそのような規則性が発見されているからです。なぜこのような結果になるのかということについては諸説ありますが、中には「断層の切れ目というのはインサイダー馬券の確率が高いから」という説もあります。インサイダー馬券とは、事前に馬主や厩舎関係者、ジョッキーなど内部関係者からのインサイダー情報によって購入される馬券のことで、的中が約束された馬券とも言われています。このような八百長が実際にあるのかということについて、真実はわかりませんが、競馬ファンの間でこのような話もあります。
オッズ理論で回収率をアップさせる方法その2「順位変動」
馬券の種類ごとに人気順の入れ替わりが起こることを順位変動といいます。そして、この変動に注目することで有力な馬を予想することが出来るのです。
【単勝オッズ】
- 1番人気サイレンススズカ…1.8
- 2番人気メジロマックイーン…2.0
- 3番人気ウオッカ…3.1
- 4番人気トウカイテイオー…4.1
- 5番人気スペシャルウィーク…19.3
- 6番人気テイエムオペラオー…23.5
- 7番人気アグネスタキオン…28.2
- 8番人気オグリキャップ…31.5
- 9番人気エルコンドルパサー…55.6
- 10番人気シンボリルドルフ…57.8
- 11番人気ナリタブライアン…59.0
【複勝オッズ】
- 1番人気メジロマックイーン…1.3~1.6
- 2番人気サイレンススズカ…2.0~2.2
- 3番人気ウオッカ…2.6~2.8
- 4番人気トウカイテイオー…3.1~3.3
- 5番人気スペシャルウィーク…3.6~4.0
- 6番人気テイエムオペラオー…4.1~4.6
- 7番人気アグネスタキオン…4.8~4.9
- 8番人気オグリキャップ…5.2~5.5
- 9番人気エルコンドルパサー…6.2~6.8
- 10番人気シンボリルドルフ…6.9~7.2
- 11番人気ナリタブライアン…7.5~8.0
単勝オッズではサイレンススズカが一番人気ですが、複勝オッズでは入れ替わるようにしてメジロマックイーンが一番人気になっています。これが順位変動です。
そして、この順位変動は「単勝と複勝のどちらも上位で、更に単勝より複勝のほうが順位が高い馬」を探して予想に活かすことが出来ます。
オッズ理論で回収率をアップさせる方法その3「データを利用する」
断層と順位変動の他にも、オッズとデータを組み合わせて予想するという方法もあります。
新聞の指数でも調教データでもいいので、オッズと照らし合わせてみましょう。このようなデータも利用することによって、回収率を高める事ができます。
まとめ
以上、オッズを使った競馬予想についてご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか。
すぐに回収率アップすることは難しいかもしれませんが、何度かオッズ理論を実践してみればコツを掴むこともできるはずですよ。