この記事は競馬予想のスタイルに関するものですが、最初に断言しておくと『競馬予想のスタイルに正解はなし』です。
もちろん競馬で長く勝っている人の多くは自分のスタイルを信じて、それをブレずに実践している方が多いのですが、スタイルを貫く事が正解かどうかは分かりませんし、それでマイナス収支を出す事だって当然あります。平たく言うと競馬に100%正解のものはないという訳です。
しかし競馬で勝つ為には自分なりのスタイルが大切なのは確実です。スタイルが決まっていないと負け額が増えてしまったり、取れていたはずの勝ち馬券を逃してしまうなんて事もあります。
100%勝てる訳ではありませんが競馬は回収率を少しでも上げる努力を積み重ねているギャンブルです。その中には自分なりのスタイルを確立するというものも当然あります。競馬にて勝っている人が実際に活用しているスタイルについて以下でおすすめのものを紹介していきましょう。
競馬で勝てるオススメのスタイル
競馬予想のスタイルとは『馬券を当てる時に何を重要視していくのか』という点を考えるという事です。これが決まっていないといつまで経っても馬券を決める事ができず、万が一的中する事が出来ても継続する事は難しいです。
しかし自分のスタイルがきっちりと決まっている人は続けて勝つ事が出来ます。競馬で勝っている人は決まって自分のスタイルを持っている事がほとんどなので、買っている人が実際に実践しているオススメのスタイルを紹介していきましょう。
データ分析スタイル
データを分析して勝ち馬を見つけるというのは現代競馬の主流と言っても過言ではありません。競馬には膨大な過去データがあり、それら全てのデータを分析して解析する事で、これから始まる競馬レースで良い走るをするであろう競走馬を分析するというもので、最近では競馬ソフトやアプリでも簡単に分析する事が出来るようになってきましたので、誰かに頼らなくても自分で結果を出す事が出来ます。
データ分析を自分のスタイルにしている人は数値だけを見て判断する場合が多く、競馬にロマンなどを求めている人は除外されます。例えば「あの馬が好きだったから子供には期待しちゃう」などのロマンですね。そうったいものは全て除外し、感情ではなくデータや数値で馬券を購入していくというものです。
データ分析を予想スタイルにしている方の多くは競馬ソフトを利用しています。ソフトを活用すれば過去数十年の結果を分析して最新レースのデータを結果分析してくれます。スピード指数や調教タイムなどを調べた上で、最も勝つ確率が高いと想定される競走馬を購入していきます。正直最も勝率が高いのはデータ分析をスタイルとしている方でしょう。
馬を見て決めるスタイル
データ競馬ではなく実際に馬を見て最終的な結論を出すというスタイルを徹底している人も多くいます。要するに、ある程度の狙い馬を絞っておき、パドックで馬の様子を見て最終的な判断を決定するというものです。パドックで決めるという方はベテランの予想家の中にはかなり多くいますね。
パドックは次の競争開始前に出走する競走馬が数周にわたって厩務員さんと一緒にゆっくり歩くというもので、観客席からは馬体の状態や落ち着いているかどうかをチェックする事が出来ます。
レース開始前に狙い馬に絞っていたものの、パドックの様子を見て駄目だと想ったら切る人も多くいますし、反対に見た目が良く、筋肉がついていて落ち着いている雰囲気を感じたら、最初は切っていたものの新たにいれたりと、パドックを見て予想を変更するスタイルの方は多くいます。
ちなみに主に見た方が良いと言われている部位は…
- 毛艶
- 体型
- 繋ぎ
- 蹄
- 顔つき
- 耳
- 馬体
- 表情
素人ではなかなか良い馬と悪い馬の判断がしにくいかと思いますが、パドックをいつも繰り返し見ていると、大体馬体が良い馬や悪い馬は見分ける事が出来るようになっていきます。特に毛艶については、調子が良い馬は一目瞭然でしっかりと引き締まっていますからね。
ちなみにパドックを見る為には競馬中継などでテレビでも見る事が出来ますが、それだと重賞レースのみになってしまいます。全レースのパドックが見たい方はグリーンチャンネルに登録すると見る事が出来ます。
現地に行かなくてもパドック情報を知りたい方はグリーンチャンネルに登録するか競馬予想サイトの現地スタッフの情報をチェックするのが良いでしょう。実際は生で見た方が判断する事は出来るのですが、それはさすがに大変ですからね。
券種固定スタイル
意外と競馬で勝っている人の多くが実践しているのが券種を固定して購入するというスタイルです。競馬には三連単や三連複、馬単や馬連など数多くの券種がありますが、これら全てを網羅してしまうと大変ですし、どの券種にするかを毎回1から考えてるのは面倒です。
3連単の5頭ボックスで毎回勝負すると決めている元AKBのこじはるや、インスタントジョンソンのじゃいさんは3連単しか基本的には購入していないと過去に明言しています。このように自分なりの券種を決めて置く事は多点買いでトリガミを防ぐという効果もありますのでかなりオススメです。
ちなみに最もオススメしたい券種は3連単です。「なぜ最も当たりにくい券種がオススメなの?」と思った方…それでは競馬に勝てません。競馬で勝つ為に最も必要なものは回収率です。的中率ではなく回収率が最も大切なものです。
確かに3連単は最も当てにくく、単勝や複勝であれば確率を考えても簡単に勝つ事が出来るでしょう。しかし単勝や複勝を当てても回収率は上がっていきません。なぜなら的中してもオッズが低く配当が少ないからです。
回収率を上げる事をメインに考えているプロ馬券師の方の多くは3連単のフォーメーションを愛用しています。1着を固定にしているカンニング竹山さんや、数頭を選んでボックス買いをしている方も多くいます。点数が多くならないように予め券種や買い方を決めておき、その中でやり繰りするようにしておく事をスタイルにしておくのも良いでしょう。
サイン馬券スタイル
こちらも非常に多くの方が愛用しているスタイルで、競馬界では昔からあるサイン馬券やサイン理論を活用した予想方法です。世相や時事、日付や競馬場にきた有名人などとレースの枠順や馬名を絡ませて予想をしていくというものです。
例えば自分の誕生日や好きな人の誕生日や記念日を毎回購入しているという方も少なくないのではないでしょうか?そういう方もサイン理論を活用していると考えて間違いありません。
昔からサイン馬券は広く多くの人に支持されています。
天皇賞のサイン馬券
・第96回天皇賞は1着にニッポーテイオー、2着にレジェンドテイオーが入り「帝王」の名を持つ2頭で決着
・第110回天皇賞は、1着に馬番10番のネーハイシーザー、2着に馬番1番のセキテイリュウオーが入り、馬連1-10で決着。ちなみに、この2頭はともに「シーザー」「オー」の名を含んでいる。
・第132回天皇賞は元々、紀宮清子内親王ご成婚記念競走と銘打たれていたことから「サイン理論」の的となり実際に三連単(1-13-12)の数字を並び替えると愛子内親王の誕生日(平成13年12月1日)になり、結婚=ロマンスでヘヴンリーロマンスが勝利
有馬記念
・表彰式のプレゼンターとして第69代横綱白鵬翔が登場することがあり、勝ち馬は白つながりであった。1枠(白い帽子)のヴィクトワールピサが勝利し、しかもヴィクトワールピサの母がホワイトウォーターアフェア。
・来賓として長嶋茂雄(読売巨人軍終身名誉監督)が中山競馬場に来場したが、優勝したジェンティルドンナと長嶋は、同じ2月20日が誕生日。
・有馬記念アンバサダーとして田中将大(当時、ニューヨーク・ヤンキース所属の現役メジャーリーガー)が就任。表彰式のプレゼンターとしても登場した。田中の誕生日は11月1日であり、馬単も11→1で決着。
このように特に天皇賞と有馬記念にサイン馬券が集中しているという事もサイン理論の人気を裏付ける理由となっています。サイン馬券が好きな人はデータ分析なども一切行わず、ただひたすらどのようなサインが眠っているかを調べてから馬券を購入していくという訳です。
本命党と穴党
最後に紹介しておきながら一番スタイルとして定着しているのが本命党と穴党でしょう。これは初心者でも簡単に利用する事が出来る伝統的なスタイルなので、自分のスタイルに困っている方は使ってみるのが良いでしょう。
利用方法はとっても簡単です。穴党は『本命馬や人気馬を外す予想』を展開していくだけです。逆に本命党は『本命馬を絶対に切らない予想』を展開して行く事が重要です。
どちらもメリットデメリットがありますので、どっちが良いとは一概に言えませんが、競馬で当てたいと思っている方は当然本命党になるのが良いでしょう。本命になる位の馬は強いという事ですから、その馬をあえて外せば当然の事ながら馬券的中率は落ちていきます。
逆に穴党は本命馬を切って予想をしていくものなので当たった時はとても大きいです。100円の賭けでも何万円、何十万となるケースが多く、一発で回収率を上昇させたいと方にオススメです。しかし穴党は単純に本命馬を切るだけでなく、本命馬以外の狙い馬を決めないといけません。それが難しい事ですから、基本的には最初は本命党に入り、本命馬を軸にした予想をしていくのが良いと思います。
まとめ
多くのプロ馬券師の方も実際に活用している5つの競馬予想のスタイルを紹介してきましたが参考になりましたでしょうか。勝つ為に自分が重要視しているものは何かという事と、当たった時はこのスタイルを使ったというのでも良いです。それを活用してブレずに進んでいくのが高い回収率を維持できるコツです。
結局の所、どのスタイルにすれば勝てるかは分かりません。同じスタイルの人同士でも全く違う予想になるのが競馬です。という訳で、自分のスタイルを上記5つから見つけてみて、自分なりの競馬予想の形を探していくのがオススメです。