競馬予想サイトに限らず、最近良く目にするようになってきたのが「投資競馬」という言葉です。
投資といえば普通思い浮かべるのは株やFXや不動産ですが、投資競馬とは、そのような投資と同じ感覚で競馬に投資し、大きなリターンを得るというものです。
一体なぜ競馬が投資として人気を集めているのかといえば、そもそも競馬というギャンブルは大きく儲けることが可能なギャンブルであるということも理由の一つと言えるのではないでしょうか。
また、現在ではインターネットも普及したことで過去の膨大なデータや理論を活用しやすくなり、それを活かしたノウハウもいくつも登場してきているというのも理由でしょう。
それを考えれば、たしかに競馬は昔に比べると勝ちやすくなったといえるかもしれません。しかしながら、本当の投資と同じように競馬をとらえて「投資競馬」を謳う競馬予想サイトに投資を行うのはおすすめできません。
この記事では一体なぜ競馬が投資には不向きなのかということについてご紹介していきたいと思います。
投資とは?
そもそも投資とはどのようなものかというと、利益を得ることを目的にして資金を投入することです。
投資では、投資機関の動きに常に目を光らせていなければなりません。世界情勢に何か大きな動きがあった時は儲けるチャンスでもりますが、逆に大暴落によって財産を一瞬にして失ってしまう可能性もあるという、かなりハイリスクなものです。
競馬がなぜ投資になると言われているのか
投資はハイリスクですが、では競馬はどうでしょうか?
競馬は農林水産省の下にあたり独自の施策が取られています。そのため、投資のように株価の暴落や急激な円安、不況などの影響を受けることはほぼありません。
株やFXであれば株価の暴落や急激な円安、不況などをもろに受けることになりますが、競馬はそんなもの全くの無関係なのです。
また、競馬のオッズ(配当率)は、もし競馬をやる人が一気に激減したとしても影響を受けません。この当たりも株やFXとは異なるものです。
このように、そもそもの仕組みが投資と競馬では全く違いますが、それなのにもかかわらずなぜ競馬がこうも投資扱いされているのでしょうか?
競馬予想サイトだけでなく、今は競馬投資ソフトなんていうものまでいくつも登場しています。競馬投資ソフトにも種類があり、低価格で利用できるものは詐欺とは言えないかもしれませんが、中には100万円近い価格で競馬投資ソフトを販売している詐欺もありますので、競馬投資ソフトにはくれぐれも注意が必要です。
リスクが低く手軽に始められる
競馬が投資として注目されている理由としては、やはり投資に比べて圧倒的にリスクが低く、始めやすいという点でしょう。
株やFX、不動産での投資を始めたいと思っても、素人が思い立ってすぐに始めることが出来るものではありません。資金も用意しなければいけませんし、そもそも株やFXの仕組みや稼ぎ方について勉強をしなければ、お金を増やすことすらできないでしょう。
安定して高い収益を得られると人気の不動産投資の場合、不動産を買わなければいけないため、そこで躓くことになります。日本の場合は自身も多いため不動産を失うリスクもあります。
しかしながら、競馬の場合は誰でも手軽に始めることが出来ます。競馬はフランスやイギリスなどでは王族や貴族が楽しむスポーツとして扱われれおり、非常に華やかなものですが日本ではギャンブルの側面が強く、馬券も100円から購入することができます。
極端なことを言えば、競馬であれば、100円の投資をするだけで大きなリターンを得ることが出来る可能性があるということです。
借金をすればリスクを背負うことになりますが、節度を持って自分の手元の資金から投資をすることで、少ないリスクで稼ぐことができるのです。
高額配当になることも多い
競馬は儲けられるギャンブルとして知られています。なぜかと言えば、そもそも予想を的中させることが非常に難しいからです。
競馬は最大で18頭立てになりますが、荒れたレースになれば3連単で数百倍単位の払戻しとなることも日常的にあることです。
他のギャンブルに比べ、当たった時のリターンが大きいのが競馬なのです。しかもそんな万馬券がある程度頻繁に出ているとなれば、注目されるのも無理はありませんよね。
もちろん、万馬券が飛び出す確率は多い訳ではありませんが、それでも他のギャンブルに比べれば頻度も、配当額も大きくなります。
宝くじとは違って自分で分析することによって予想の精度を高めれば、的中確率を高めることができるというのも競馬というギャンブルが人気を集めている理由でしょう。
競馬で高額配当を得て馬券生活をしている人もいますが、そんな人たちは「投資家なのか?」と考えたらそれもまた違います。
なぜなら、安定して稼いでいるわけではなく、何度も負けてマイナスになりつつも1回当てて大きく取り返しているからです。これは投資家ではなく、プロのギャンブラーと言うべきでしょう。
競馬はなぜ投資に不向きなのか?
なぜ、競馬が投資に不向きなのか。それは、競馬は投資ではなく「ギャンブル」であるからです。
確かに競馬は魅力的です。しかしながら、競馬に参入している投資企業はいませんよね。儲けることが出来る場所があれば、普通なら投資企業は資金を投入するはずです。
大手の投資ファンドが見逃すはずがありません。
競馬は単純にギャンブルだからこそ、投資企業は競馬に目を向けないのです。競馬は最大18頭立てですが、フルゲートの場合4896通りもあります。これを投資というのは無理がありますよね。
「競馬は投資だ」とよく競馬予想サイトが言っていますが、これは本当に投資と考えているというより、ユーザーに「競馬=ギャンブル」ではなく「競馬=投資」と考えさせることで罪悪感を薄れされ、お金を使わせるように仕向けているのでしょう。
「ギャンブルにお金を使っている」とは人に言いにくくても、「投資にお金を使っている」ならば人にも問題なく伝えられるという人が多いのではないでしょうか?
競馬予想サイトはこのように、ユーザーの心を上手く操作してお金を使わせようとしているため、注意する必要があります。
そもそも、本当にその競馬予想サイトが「競馬は投資である」と考えているのであれば、競馬予想サイトを運営するのではなく、投資会社として競馬に投資を行うべきですよね。
本当に投資なら、その方が確実に儲けることができるはずです。そうせずに、わざわざ競馬予想サイトを作って「競馬は投資である」と言ってユーザーを集めている…この事実だけでも、競馬を投資と言っている競馬予想サイトが信用ならないということがわかります。
競馬予想サイトの選び方
競馬予想サイトの言うと「投資競馬」は全く信用ならないこと、競馬はギャンブルであり、投資ではないことはおわかりいただけたと思います。
ここからは競馬予想サイトを選ぶ際のポイントについてご紹介していきたいと思いますので競馬予想サイトをお探しの方は是非参考にしてみてください。
無料情報で予想の精度を確かめる
現在では、有料情報だけでなく無料情報を提供している競馬予想サイトがほとんどです。逆に、無料情報を提供しておらず、いきなり有料情報を売りつけようとする競馬予想サイトは避けるべきでしょう。
その競馬予想サイトの実力もわからないのにいきなりお金を払うのはリスクが高すぎます。
優良競馬予想サイトの多くは、無料情報を提供しています。無料情報は多くの場合、競馬予想サイトのトップページにあるメールアドレス入力欄にメールアドレスを入力し、会員登録を行うことで得ることができるようになります。
どのくらいの頻度で無料情報が提供されるかや、提供時間などについては競馬予想サイトごとにも異なりますが、まずはこの無料情報を活用しましょう。
無料情報は正真正銘無料ですが、その分有料情報とは情報の精度も異なりますし、期待できる配当額も少なくなります。
有料情報の情報料はその情報を集めるのに費用をかけているからこそ有料となるわけですが、無料情報は情報を集めているのに費用をかけていないためサイト側としてもあまり有益な情報を出すことはできません。
競馬予想サイトの中には見習い予想師に無料情報を提供させているというところもあるようです。
しかし、そんな無料情報が的中するサイトだったらどうでしょうか?無料で投げてもいいような情報が的中するのであれば、有料情報も期待できますよね。
まずは数週間ほど無料情報を検証して、本当に使えるサイトであるかどうかを自分で見極めてから利用するのがおすすめです。
サポートセンターの対応がしっかりしている
競馬予想サイトを無料で利用しているだけならいいですが、有料情報も購入するつもりであればサポートセンターの対応がしっかりしている競馬予想サイトを選びましょう。
競馬予想サイトの中には、サポートセンターに問い合わせても一切連絡が返ってこないようなサイトもあります。
また、有料情報を販売しているレースの開催時間にサポートセンターの対応を受け付けていない競馬予想サイトも避けるべきだと言えます。
有料情報だけ売りつけて、後は連絡が取れなくなってしまうというのは無責任極まりないですよね。
このように、サポートセンターの対応は競馬予想サイト選びをする上ではかなり重要な項目となってくるため、有料情報を購入する前にサポートセンターに問い合わせてみるといいかもしれません。
まとめ
競馬予想サイトの言う「投資」は信用ならないこと、そもそも競馬は投資ではなくギャンブルであることがおわかりいただけたのではないでしょうか?
投資競馬と言って騙され、多額の負債を背負ってしまったという競馬ファンも少なくありません。もしも投資競馬を行うとしても、リスクを理解した上で予算を決めながら行うなどの工夫をするようにしましょう。